基本設計とは?

基本設計とは、要件定義書に記載した内容を、システムを作れるレベルまで具体化していく作業のこと。システムにどのような画面を設けるかやどのような処理を行うか、またデータベースにどのようなデータを格納するかなどを定めてい

目次

もう少し解説

具体的に基本設計では、以下のような作業を行います。

画面設計

画面設計では、利用者が操作する画面に設置するボタンや表示内容、画面上での処理内容について整理します。

まず、画面イメージを作成して画面内にどのようなコントロール(ボタンやテキストボックスなどのこと)を配置するかを検討します。また、各コントロールを操作したときにどのようなアクションを取るかについても決定します。例えば、ボタンを押したら画面が切り替わったり、テキストボックスを選択したら文字入力ができるように定義します。

帳票設計

多くのシステムでは請求書や注文書などの帳票を出力する処理が必要です。帳票設計では、システムから出力する帳票についてどのようなレイアウトで、どのような内容を記載するかを設計します。

例えば、請求書であれば宛名や件名、金額、入金先の口座情報、支払期日などを記載する必要があります。これらの情報をどのように配置するか、そして各情報はシステム上どこから取得するかを決めます。

データベース設計

データベース設計では、システムで保持するデータをテーブル・項目単位で整理します。テーブルとは、データのまとまりのことです。例えば、「顧客テーブル」を作るのであれば、名前や住所、生年月日などを項目として持たせることになります。

データベース設計では、各データの形式や桁数などについても併せて整理します。生年月日であれば8桁の数字ですし、名前であれば10数桁の文字列となります。

処理設計

処理設計では、システムが実施する処理内容について整理します。処理設計はバッチ処理設計と呼ばれることもあり、主に画面から操作しないような裏側で動作する処理について決定します。

例えば、夜間に実施する商品の棚卸処理や、請求書の一括作成、システム間連携処理などが主に処理設計で定義する内容となります。

まきさか
ITライター
大学時代は人工知能研究とプログラマーとして、その後はIT分野のシンクタンク研究員、現在は企業のIT担当者です。
IT分野を専門とするライターとして活動しています。詳しくはプロフィールをご覧ください!
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